クループ症候群は、乳幼児に多く見られる喉の感染症です。オットセイの鳴き声のような「オウッオウッ」という咳や、犬が吠えるような「ケンケン」という咳、声がれが特徴です。
風邪の一種と考えられますが、呼吸が苦しくなることもあるため注意が必要です。クループ症候群は生後6ヶ月から3歳頃までに多く見られますが、年齢によって症状の出方や重症度が異なります。
クループ症候群は、乳幼児に多く見られる喉の感染症です。オットセイの鳴き声のような「オウッオウッ」という咳や、犬が吠えるような「ケンケン」という咳、声がれが特徴です。
風邪の一種と考えられますが、呼吸が苦しくなることもあるため注意が必要です。クループ症候群は生後6ヶ月から3歳頃までに多く見られますが、年齢によって症状の出方や重症度が異なります。
ウイルス感染が主な原因で、特に保育園や幼稚園などの集団生活が始まった時期に感染したことがきっかけで起こることがあります。また感染によりのどが炎症を起こして気道が狭くなることで、特長的な咳やかすれ声が出ます。
稀ではありますが、ウイルス感染以外にも細菌感染やダニアレルギー、花粉症などが原因となることもあります。
クループ症候群の主な症状は、特長的な咳です。
具体的には以下のような症状が見られます。
日中は元気でも夜間に急に症状が悪化することもあります。特に呼吸の状態や顔色には注意し早めの受診を心がけてください。
クループ症候群の主な症状である咳を抑えるために、気道の腫れを抑えるための薬剤を吸入したり、ステロイド薬を内服したりします。
乾燥した空気は喉を刺激し、咳症状が悪化するため、水分補給で喉を潤します。また部屋の湿度を50~60%に保ちましょう。
特徴的な咳や声がれが治まれば登園・登校は可能ですが、ウイルスや細菌が原因の場合は周囲に移す可能性があるため、医師の指示に従いましょう。
クループ症候群は乳幼児によく見られる喉の感染症です。症状が軽いうちは対症療法で症状の改善が可能ですが、重症化すると呼吸困難などの危険性もあります。「オウッオウッ」「ケンケン」といつもと違う咳をしている、声がれしているという場合は早めに小児科を受診しましょう。
また、夜に症状が悪化しやすい傾向にあります。呼吸の様子や顔色を観察し、何か異変を感じたら、救急外来の受診も検討してください。