ヒトメタニューモウイルス感染症ヒトメタニューモウイルス感染症

ヒトメタニューモウイルス
感染症ってなぁに?

ヒトメタニューモウイルス感染症とは、1〜3歳の乳幼児が罹患することが多い呼吸器感染症です。ヒトメタニューモウイルス感染症は毎年3月~6月頃に流行することが多く、小児の風邪の中の5~10%を占めると言われ、ごく日常にある感染症の一つです。ヒトメタニューモウイルスに感染すると咳や鼻水、発熱といった症状が1週間程度続くことが多いです。ごくまれに肺炎に移行するなどの重症化する場合があります。

ヒトメタニューモウイルス
感染症の症状

インフルエンザのような39度近い高熱が続き、RSウイルスのような喘鳴(ぜんめい)が認められるのが特徴です。咳は1週間前後続き、熱も4日程度続くことが多いです。1週間程度で症状はよくなりますが、高熱が長く続くこともよくあります。
生後6ヶ月頃からヒトメタニューモウイルスに感染する機会が増え、2歳までに約半数が、遅くとも10歳までにほとんどの子供が一度は感染すると考えられています。

治療

ヒトメタニューモウイルス感染症はその名の通りウイルス感染症であり、特別な治療方法はありません。基本的には症状を抑える対症療法となります。軽症の場合は、水分補給・睡眠・栄養・保温をして安静にして経過をみることになります。 重症化すると入院が必要となる場合があります。

登園・登校基準

  • ヒトメタニューモウイルス感染症には明確な登園・登校基準はありません。通常登園・登校許可証は不要ですが、園や学校のルールがありますので確認してください。
  • しっかり解熱し、食欲が十分あって、咳込みが目立たなくなってきていることが登園・登校の目安です。

ご家庭で気を付けること

  • 呼吸が苦しそうなときは、背中をやさしくたたく、体を起こすように抱っこするなどしてあげてください。
  • 部屋が乾燥しないように加湿しましょう。
  • 母乳やミルクを飲みにくそうにしているときは、1回量を少なくして、何回かに分けて飲ませましょう。

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