東京メトロ丸ノ内線「新大塚駅」徒歩1分の
新大塚こどもクリニックです。
小児・新生児の専門医です。

亀頭包皮炎は、男の子のおちんちんの先端（亀頭）とその周囲の包皮の間で炎症が起きている状態です。包皮の内側には細菌が入りやすく、おしっこや垢が残っていると細菌に感染しやすくなります。成長とともに包皮が自然に開き亀頭が露出していきますが、亀頭が包皮に保護されている状態では、炎症を起こすケースが比較的多く見られます。おちんちんが赤くなっている、おしっこをすると痛がるなどの症状があれば早めに小児科を受診しましょう。

主な原因は細菌感染で、ブドウ球菌が原因となることが多いです。また、カンジダというカビ（真菌）が原因となることもあります。
小さなお子さんは無意識におちんちんを触ってしまうことがよくあります。様々な場所に触れた汚れた手から細菌が移ったり、包皮内に残ったおしっこや汗、垢などが刺激となって細菌が繁殖したりします。

抗菌薬入りの軟膏を塗って治療します。（真菌性の場合は抗真菌薬の軟膏を処方します。）
また、症状が強い場合には内服の抗生物質の併用や、再発が多い場合には包皮を広げるステロイド軟膏による治療を行うこともあります。
症状の強さによって治療方法が異なるため、まずは小児科へご相談ください。
成長とともに包皮が自然と開くお子さんが多いため、基本的に手術は不要です。

• 包皮を無理に剥かない
  小さなお子さんは包茎の状態が正常です。無理に包皮を剝いてしまうと亀頭や包皮を傷付けてしまう可能性もあり危険です。亀頭包皮炎を繰り返す際には治療として包皮を剥く場合もありますが、ご自宅では無理に剥かずに小児科へ相談しましょう。
• 入浴時には優しく洗う
  石けんやボディーソープは低刺激のものを選び、しっかりと泡立てて優しく洗います。
  お子さんが自分で洗える年齢になったら、洗い方を教えてあげましょう。
• 清潔に保つ
  排尿後や外遊びの後は手を洗い、手指からの感染を予防しましょう。
  おむつ替えの際も清潔な手で行いましょう。
• 爪を短く切る
  おむつ替えや入浴時に包皮を傷付けないために爪は短くしておきましょう。
  無意識におちんちんを触ってしまうお子さんも多いため、お子さんの爪もこまめに切るようにしましょう。

亀頭包皮炎は、小さなお子さんによくみられる症状です。おちんちんが赤く腫れている、排尿時に痛がるなどの症状があれば、早めに小児科を受診しましょう。
また、陰部を清潔に保つことで亀頭包皮炎を防ぐことも可能です。正しい洗い方やケアについてもお伝えしていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。